「欧文フォントの読み方」というセミナーに行ってきました。

おはこんばんにちは。2yankoです。

先日行われた、FONTPLUS DAYセミナー Vol. 7[欧文フォントの読み方]というセミナーがあったので、興味本位から参加してきました。

 

本来であれば2か月に1回行われるセミナーなのですが、普段海外を飛び回っているタイプディレクターの「小林章さん」が緊急来日されたという事なので、今回は特別編という事で急遽イベントが決定したそうです。

本日はこのセミナーの備忘録としてここに書き記したいと思います。
自分用に書き記したので、少々読みづらいかもしれませんがご了承下さい^^;

 

FONTPLUS DAYセミナーとは?


FONTPLUSでは、Webに関わるすべての人を対象とした「書体とデザイン」にまつわる講演イベントで、「書体とデザイン」を楽しく知り、深く考えるイベントです。
2ヶ月に1度の定期開催をしており、参加資格は特になく、初心者でも参加できる気軽なイベントになっています。

 

小林章さんとは?


ドイツ・モノタイプ社タイプディレクター。2001年よりドイツ在住。

欧文書体の国際コンペティションで2度のグランプリを獲得。
アドリアン・フルティガー氏と共同での書体「Neue Frutiger」を開発、 ソニーやUBS銀行などの企業制定書体の開発を担当されているそうです。

 

「欧文フォントの読み方」トークセッション


海外の高級ブランドロゴはなぜ高そうに見えるのか?

理由:文字の間隔が開いているため。
2000年前の古代ローマの教会や施設などの高級施設で使われていた文字がこのような使われ方をしていたため、文字の間隔をゆったり開けることでそのイメージを呼び起こし、高級感や威厳が出るそうです。

 

フォントは見た目で選んでよい

ホラーぽいものや子供向けのものなどは、一般的にも各国共通認識されているのでフォントは見た目で選ぶ。
見た目=字の形が発進している情報のほうが大事とのこと。

 

まちもじ

まちもじとは町の中にあふれている看板や標識などに用いられるフォントや文字のことを指します。
こちらは国によって使われるフォントの形がまちまちのようです。

海外の街の手書き文字:端がとがっている事が多い
日本の街の手書き文字:端が丸くなっていることが多い

日本で丸ゴシックは、戦前に案内板によく使われていた。
交番・危険の文字・注意=秩序ある文字として使われた。
日本において丸ゴシックで表現することは案内のオフィシャル感がある。

その土地での文化や歴史などが違うと、日本ではそうであっても海外では認識しにくいとされることもある。

 

書体の形が持つ掲示は力を持っている。

読み方のメカニズムを知ることが大事。

外国の方から見た日本語フォントの英字は感覚のリズム感がバラバラなので読みずらいそうです。

日本語付属の英字は文章組みに向かない。理由は字の幅が一定な為。
英字専門のものは英字向けに設計されているので、英字のものは英字専門のものを使うほうが良い。

また、名詞を大文字にする必要はない。これも海外の人からしたら非常に読みにくいらしいです。

 

引用符が皮肉な意味にとらえられることもあるので注意

例えば、海外では”○○”(ダブルコーテーション)は「○○のようなもの」ととらえられてしまう。
参考:http://ameblo.jp/cospoli/entry-11224237947.html

 

Frutiger書体→Neue Frutiger書体

小林さんがFrutiger氏と2009年に一緒に開発したのが「Neue Frutiger」。
次世代の Frutiger」を目指して全面改良したそうです。

「Frutiger書体」は、主に電車ホームの案内板などのシーンで使われており、「Neue Frutiger書体」は成田空港の第3ターミナルで使われています。

Helvetica書体と比較すると、Neue Frutiger書体はぼかしても文字が見えるように設計されています。
視力が低い目の悪い人にも優しい設計ですね。
Helvetica書体はドイツ工業規格で閉じ気味の字形を持つため、案内板などの文字としては好ましくないとされた。
(Helvetica書体が悪いと言っているわけではない。)

こちらの小林さんがインタビューされた記事に詳しく載っています。

 

たづがね角ゴシック

日本ではモダンな各ゴシックが良いとされているが、しかしモノによってはぼかした時に見づらくなる場合も。
例:品川・名古屋・広島など

それを解消するためのゴシック体が「たづがね角ゴシック

制作に携わった山田さんがおっしゃるには、たづがねは「たづがね=田鶴が音」から来ているそうです。
(シャワーを浴びている時に舞い降りてきたとかww)

開発コンセプトとしては、和文書体の作法をしっかりつかみつつ、有機的な広がりを見せるようにデザインされています。英字に関してはNeueFrutiger書体との相性を考えて、文字の間隔を自然にマッチさせるように設計。
また、人が書いた時の素直な形をイメージ。安心感と可読性を追求し、文字組をした時、輪郭のリズムを重視。
さらに、公共的な標識などの利用シーンを考慮して様々な角度からも見えやすいようにも設計されている。
(NeueFrutiger書体も同様に設計されているらしい)

デザイナーが文字組や文字詰め(組版)をする際に、なるべく工数を減らせるように、文字一つ一つの間隔調整(予めのカーニング設定)がなされている。これは紙媒体を扱う人からしたら超絶親切設計ですね!!!

 

まとめ


  • 出自より見た目が大事
  • 日本語付属は文字組に向かない
  • 左右を狭くすると読みにくい
  • 大文字・小文字を無理に使い分けると不自然
  • 大文字だけで組むと読みにくいし怒鳴っているように見える
  • 引用符で囲んだ単語は皮肉と受け取られることがある

つまり、読み手の身になって考えることが大事。

 

フォントは奥深い!ここまで細かい設計やユーザーのことを考えられて綿密に作られているとは思いませんでした。
このイベントを通して、フォントにより深い興味を持つことが出来ました!

帰りは電車の中やホームの広告を見て、そのフォントの意図や感じ方などを考察しながら家路につきました。